犀のように歩め

自分の角を道標とする犀のように自分自身に対して灯火となれ。鶴見俊輔さんに教えられた言葉です。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ふたつの悲しみ」から

フィリピン基地の特攻隊の整備隊長を務め、機銃の胸部貫通という重傷を負ったある兵士は、帰還して千葉県の厚生省援護局で、元兵士たちの死亡の経緯を留守家族に伝える仕事に当たっていました。そして、その当時のことを書いた文章を、鶴見俊輔の雑誌『声の…

枯淡の風格ではなく

クライアントに毎月送る通信の末尾に、身辺雑記を書いているのですが、それがほぼ茶道の話に終始するようになってしまいました。仕事関係の話(税制関係)は、読んで面白くなく、書いていて腹が立つので、そうなってしまうのです。顧客訪問の際には「高尚な…

瞬間サムライ

最繁忙期だった仕事も一区切りついたので、春の茶会に向けて本格的な練習の再開です。これまで、ずっと洋服で稽古に向かっていたのを改め、今日から着物を着て出かけました。点前の足運びで袴を踏みつけて転びそうになったり、袖先が建水のなかに入ってしま…

辛夷の花

仕事の移動の列車の窓から、辛夷(こぶし)の白い花が、一斉に咲いているのを見ました。私にとって辛夷は、いつもこうやって思いがけず遭遇する花です。そして、文学作品では、普通とは違ったかたちで描かれる花でもあるように思います。 堀辰雄の『大和路・…

茶の老木のように

コロナ禍になってからでしょうか、本棚に積読したまま気になっていた本を、優先的に読み進めるようにしています。これらの本を読んだ人生と、そうでない人生とが、はっきりと違うものの様に感じられるからです。それから、解説書は何冊も読んでいながら、肝…