犀のように歩め

自分の角を道標とする犀のように自分自身に対して灯火となれ。鶴見俊輔さんに教えられた言葉です。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

学ぶということ

仕事のうえで思うにまかせぬことが続くと、ついつい気持ちが塞ぎがちになります。毎日うち続く容赦ない暑さにさらされるとなおのことです。こんなときには、私は次のように考えるようにしています。苦しみが原因で、気持ちが塞いだり、意気阻喪したりするの…

弥勒菩薩の修行

もう一か月以上前のニュースですが、国際研究チームが、銀河の中心にある巨大ブラックホールの撮影に初めて成功したと、報じていました。それは地球から約2万7000光年の距離にあって、「見かけの大きさは月の上のドーナツ(直径8cm程度)ほどの大きさ…

七夕の祈り

薄茶の稽古は、久しぶりに「葉蓋」の点前でした。水指の蓋の代わりに葉を用いる、ちょうど七夕のころの点前です。裏千家十一代玄々斎の考案なので、幕末の時代に生まれた点前ということになります。七夕の趣向の茶会で、玄々斎好みの花入の受け筒に、梶の葉…

西行の蓮の花

福岡城の濠では、蓮の茎が隆々と伸び、葉が水面を覆い尽くしていて、朝ここを訪れると、白い花が濠に光を放っているのが見えます。十数年前、3号濠と5号濠の蓮が壊滅状態だったのを、外来種の亀の食害が原因と特定して対策を講じた甲斐あって、今のこの姿が…