犀のように歩め

自分の角を道標とする犀のように自分自身に対して灯火となれ。鶴見俊輔さんに教えられた言葉です。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ねむの木の歌

ピンク色のねむの木の花が、散歩道に咲いています。長い睫毛をかさねて、眠りについたような姿が、花の名前通りのふんわりした気持ちにしてくれます。葉は水蒸気の蒸発を防ぐために夕方から次第に閉じ、その静かに葉を閉じる様子が「ねむの木」の名前の由来…

梅雨どきの憂鬱なんて

一滴垂らしたインクが、水槽いっぱいに拡がるように、鬱々とした気分は放っておくとどこまでも拡がります。今からおよそ百年前の人も、時雨どきの鬱陶しい時期には気分が滅入っていたようで、たまたま古本屋で手にした一冊にも、次のようにしたためられてい…

棋士たちの名言

わたしは将棋のことは全く分からないにもかかわらず、棋士の名言や逸話は大好きで、いつの頃からか、それらを収集するようにしています。最も印象に残っているものは、内藤國男のエッセイに紹介されている、大山康晴の次の言葉です。 「お金というものは女房…

花のごとかる罪を抱きて

残照の光の海を二人行く ふたりゆく花のごとかる罪を抱きて 都はるみの歌『邪宗門』の歌い出しの部分です。花のごとかる罪、花のごとくある罪とは何か。『邪宗門』というタイトルに照らせば、道ならぬ恋の華、背徳の刹那の美を指しているとみるのが普通です…